病院経営者・事務長様向け 補助金活用ガイド

設備管理DX「デジトリ360」を
最大80%補助で導入する方法

厚生労働省「医療分野における業務効率化・職場環境改善支援事業」を活用し、
病院の設備管理業務をデジタル化。紙のマニュアルから解放されます。

80%
補助率(5分の4)
8,000万円
1施設あたり補助上限
200億円
令和7年度補正予算
📋 補助金制度の概要
厚生労働省が令和7年度補正予算200億円で創設した、医療機関向けの大型補助金です。
項目内容
正式名称医療分野における業務効率化・職場環境改善支援事業
管轄厚生労働省(医政局)
実施方式国 → 都道府県 → 病院(段階的補助方式)
補助率5分の4(80%)
補助上限額1施設あたり8,000万円(事業費上限1億円)
負担割合国 2/3 + 都道府県 1/3
予算総額200億円(令和7年度補正予算)
計画期間最大3年間の業務効率化計画を策定
💡

補助金額のイメージ

例えば、デジトリ360の導入費用が1,000万円の場合、800万円が補助され、自己負担はわずか200万円となります。

導入費用(例)
1,000万円
補助金でカバー
800万円
自己負担
200万円
📊 採択率の目安
要件を満たした申請であれば、高い確率で採択が見込める補助金です。

要件充足で採択率80%以上

本事業は「競争型」ではなく、要件適合型の審査方式です。厚生労働省が定める申請要件(ベースアップ評価料の届出、意向調査への回答、業務効率化計画の策定等)をすべて満たし、計画内容が具体的であれば採択率は80%以上と見込まれます。

→ 「申請できる状態を整えること」自体が最大のハードルです。要件さえクリアすれば、高確率で採択されます。

📌 確実に採択されるためのポイント

  • 定量的な目標設定:「残業時間○%削減」「設備点検工数○時間短縮」など数値で示す
  • タスク・シフト/シェアの具体策:誰の業務がどう変わるか明示
  • ランニングコスト確保の方針:効率化で生まれた余力でコストを賄う計画
  • 地域医療への貢献:5疾病6事業への対応、地域医療構想との整合性
  • 経営層のコミットメント:業務効率化推進委員会の設置と院長が委員長を務める体制
🏥 対象となる病院の条件
以下の条件をすべて満たす病院が申請対象です。
  1. 保険医療機関コードが発行されている「病院」であること(診療所・クリニックは対象外)
  2. 令和8年4月1日から申請時点までに診療報酬請求の実績があること
  3. 令和8年4月1日時点で「ベースアップ評価料」を届け出ていること
  4. 都道府県が実施する意向調査に回答済みであること(未回答は対象外)
  5. 地域医療への貢献:「5疾病6事業」対応 or 地域医療構想調整会議への参加
  6. 業務効率化推進委員会を院内に設置すること

✅ 対象になる医療機関

  • 一般病院(20床以上)
  • 地域医療支援病院
  • 特定機能病院
  • 公立・公的病院
  • 民間病院

❌ 対象外の医療機関

  • 無床診療所(クリニック)
  • 有床診療所(19床以下)
  • 歯科医院
  • 訪問看護ステーション
  • 介護施設

※ 診療所・クリニック向けには別制度「医療施設等経営強化緊急支援事業(生産性向上・職場環境整備等支援事業)」があります。

💰 補助対象となる経費
ICT機器・システム導入が中核的な対象です。デジトリ360はここに該当します。
カテゴリ具体例対象
設備管理・情報共有ICT設備マニュアル管理システム、電子ホワイトボード、情報共有ツール対象
業務用デバイス職員用スマートフォン、業務用インカム、タブレット端末対象
AI活用サービスAI問診、文書自動作成、議事録AI等対象
搬送・自動化薬剤搬送ロボット、薬剤自動分包機対象
見守りシステム離床センサー、患者見守り支援機器対象
附帯費用設置費、職員訓練費、Wi-Fi整備費、効果測定費対象
ソフトウェア利用料SaaS利用料(最大12ヶ月分・令和8年度中に発生した分のみ)条件付
電子カルテ導入電子カルテの新規導入費用そのもの対象外
施設整備休憩室、院内保育所、レクリエーション施設対象外
🎯 デジトリ360 — 病院導入の切り口
本補助金の趣旨に合致するデジトリ360の活用提案です。

💡 デジトリ360とは?

株式会社ピーディーシステムが提供するデジタル取扱説明書管理システム。建物や設備に関わる膨大な紙の取扱説明書をクラウドで一括管理し、ウォークスルー動画と紐づけて直感的に検索・閲覧できます。保全記録・改修履歴の追加も可能で、設備のライフサイクル全体をカバーします。

▶ 製品詳細:https://www.pdstk.co.jp/service/sales/digitori.html

🏥 病院における課題とデジトリ360の解決策

病院の課題デジトリ360による解決
医療機器・設備の取扱説明書が紙で散在し、緊急時に探せない クラウド上で全マニュアルを一元管理。検索・即時アクセスが可能
設備トラブル時、メーカー対応に時間がかかる(型番・履歴の確認に手間取る) 保全記録・改修履歴が紐づいており、即座に状況共有が可能
新人スタッフへの設備操作教育に時間がかかる ウォークスルー動画で直感的に操作方法を習得。教育工数を大幅削減
施設管理担当者への業務集中・属人化 誰でもアクセスできるクラウド環境により、タスク・シフト/シェアを実現
建物・設備の老朽化対応に計画性がない ライフサイクル管理で計画的な保全・更新が可能に

📝 補助金申請書での訴求ストーリー 重要

補助金審査では「医療従事者の負担軽減」が最重要テーマです。以下の切り口で申請書を構成することを推奨します。

  1. 現状課題の定量化
    「設備トラブル対応に月平均○時間を費やしている」「マニュアル検索に1件あたり平均○分かかっている」など、具体的な数値で課題を提示
  2. タスク・シフト/シェアへの貢献
    施設管理担当者に集中していた設備情報管理を、看護師・技師・事務スタッフにも開放。属人化を解消し、誰でも必要な情報にアクセスできる環境を構築
  3. 定量的な目標設定
    「設備関連の問い合わせ対応時間を50%削減」「新人教育期間を30%短縮」「紙マニュアルの検索時間を90%削減」等
  4. 医療安全への貢献
    緊急時に設備マニュアルへ即座にアクセスでき、適切な対応が可能に。インシデント防止と安全管理の向上を訴求
  5. ランニングコストの自走計画
    効率化で削減された人件費・残業代でSaaS利用料を賄う計画を明示
📅 申請スケジュール(令和8年度)
現在(2026年6月)は申請期間中です。締切が迫っています。
令和8年 2〜3月
意向調査(都道府県経由・回答必須)
令和8年 3〜4月
国が各都道府県の所要見込額を決定
令和8年 5〜7月(現在)
申請書・業務効率化計画の提出(例:大阪府は6/12〜7/10)
令和8年 7月下旬
各都道府県における申請受付期限
令和8年 8月上旬以降
厚生労働省による選定・採択通知 → 事業開始
🚨

今が申請のラストチャンスです

多くの都道府県で7月上旬〜中旬が締切です。意向調査未回答の場合は申請できませんのでご注意ください。まずは所在地の都道府県窓口にお問い合わせください。

⚠️ 申請時の注意事項
不採択や補助金返還を避けるために、以下の点を必ず確認してください。

🔴 申請前の必須確認事項

  • 意向調査への回答は済んでいるか(未回答=申請不可)
  • ベースアップ評価料の届出は完了しているか
  • 院内に業務効率化推進委員会を設置したか
  • 3年間の業務効率化計画(定量目標含む)を策定したか
  • 導入機器は補助対象決定後に購入するものか(事前購入は対象外)

🟡 採択後の義務

  • 定期報告義務:1年目終了時、2・3年目の途中・終了時に進捗報告
  • 成果未達の場合は補助金返還リスクあり
  • 情報公開:病院名・取組内容・成果は厚労省が公表
  • 2・3年目の補助は保証されない(初年度採択≠自動継続)
  • 他の補助金との重複は不可(同一経費への二重受給禁止)
📌

よくある不採択パターン

  • 業務効率化計画の目標が定性的で、定量的な数値目標がない
  • タスク・シフト/シェアの具体策が曖昧(「検討する」では不十分)
  • ランニングコストの自走方針が不明確
  • 地域医療への貢献度が弱いまたは記載がない
🔗 公式情報・参考リンク
最新の公募要領・様式は必ず公式サイトで確認してください。
資料URL
厚生労働省 公式ページ(公募要領・様式等) https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_70522.html
大阪府 申請案内(都道府県窓口の例) https://www.pref.osaka.lg.jp/o100030/iryo/hojyokin/r8_hojyokin.html
神奈川県 申請案内(都道府県窓口の例) https://www.pref.kanagawa.jp/docs/t3u/iryo-gyoumukourituka.html
デジトリ360 製品ページ https://www.pdstk.co.jp/service/sales/digitori.html

※ 申請窓口は各都道府県ごとに異なります。上記は一例です。所在地の都道府県庁 医療政策課等にお問い合わせください。

📌 まとめ — デジトリ360 × 補助金のメリット
メリット内容
導入コスト80%削減補助率5分の4。高額になりがちな全館導入も現実的に
業務効率化の実現紙マニュアル検索の時間を大幅削減、緊急時の即時対応が可能に
属人化の解消設備管理のナレッジをクラウドで共有、タスク・シフト/シェアを推進
医療安全の向上設備の保全記録・操作マニュアルへの即時アクセスでインシデント防止
計画的設備管理ライフサイクル管理で中長期的なコスト最適化
🔄 自己負担をさらに軽減 — 併用可能な支援制度
補助金でカバーしきれない自己負担分(20%)を、融資制度や税制優遇で最小化できます。
💡

補助金+融資+税制優遇の「トリプル活用」で実質負担を最小化

補助金は「同一経費への二重補助」は禁止ですが、融資や税制優遇との併用は可能です。自己負担分に対してこれらの制度を活用することで、キャッシュフローへの影響を最小限に抑えられます。

🏦 WAM(独立行政法人 福祉医療機構)の医療貸付

項目内容
制度名福祉医療機構 医療貸付事業(機械購入費)
対象病院・診療所等の開設者(医療法人、公益法人、個人等)
融資対象医療機器・設備の購入費、システム導入費等
融資率対象経費の最大80%(補助金の自己負担分に充当可能)
金利固定金利・低利(政策金融のため民間より有利)
償還期間機械購入費:最長7年
メリット補助金の自己負担200万円(1,000万円導入時)を低利で分割返済可能
公式サイトhttps://www.wam.go.jp/hp/guide-iryo-tabid-702/

※ WAMは厚生労働省所管の政策金融機関であり、医療機関向け融資に特化しています。民間金融機関からの借入が難しい場合にも活用できます。

📉 中小企業投資促進税制(中小企業経営強化税制)

項目内容
制度名中小企業経営強化税制(租税特別措置法第42条の12の4)
対象法人資本金1億円以下の医療法人・中小企業等
対象設備デジタル化設備(C類型):ICTシステム、ソフトウェア等
税制優遇の内容即時償却(取得価額の全額を初年度に損金算入)
または税額控除10%(資本金3,000万円超は7%)のいずれか選択
適用条件「経営力向上計画」を策定し、主務大臣の認定を受けること
メリット自己負担分200万円に対し、即時償却 or 最大20万円の税額控除
公式サイトhttps://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kyoka/

※ 補助金で取得した部分は税制優遇の対象外です。自己負担分(圧縮記帳後の帳簿価額)に対して適用されます。

🏗️ その他の併用可能な支援制度

制度概要活用ポイント
日本政策金融公庫
社会環境対応施設整備資金
医療施設の設備投資に対する低利融資。基準利率は特別利率が適用される場合あり WAMと比較して有利な条件を選択可能
IT導入補助金
(中小企業庁)
中小企業・小規模事業者向けのITツール導入補助。補助率1/2〜2/3 本補助金と同一経費の重複は不可だが、別のシステム導入に活用可能
医療施設等経営強化
緊急支援事業
病床数×4万円の定額支給。補助率100% デジトリ以外の小規模なICT導入(インカム等)に充当
都道府県独自の
医療DX補助金
自治体独自のICT導入支援制度(内容は自治体により異なる) 国の補助金と異なる経費に充当可能な場合あり。要確認

💰 併用シミュレーション(導入費用1,000万円の場合)

項目金額備考
導入費用合計1,000万円
① 本補助金(80%)▲ 800万円業務効率化・職場環境改善支援事業
② WAM融資(自己負担分)200万円を分割固定低利・最長7年返済(月額約2.5万円〜)
③ 経営強化税制(税額控除)▲ 最大20万円自己負担200万円 × 10%
実質キャッシュアウト月額約2.5万円〜初期の持ち出しほぼゼロで導入可能

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